芝居は、チーム戦。
その通りである。
一人がどれだけ努力したって、
そんなの、作品として、勝てない。
土曜日はリハだった。
なんでか、セリフをみんな覚えていなかった。
いつもなら「引っ張らなきゃ」って思うけれど、
過半数以上がセリフが入っていないから、進まない。
プロンプも、ない。(当たり前だけれど)
私の喋るシーンでもない。
私は他人のセリフも覚えるけれど、
そのシーンでは、この役では、言えない。言うべきじゃない。
「どうしよう」と頭を巡らせている段階で、
「私」が「舞台の上に」乗っていた。
つまり。一番やってはいけないことをしていた。最低だ。
この嫌な感情は、少し、他人に向きそうになった。
結局、2時間の稽古はトータル10分喋ったかなくらいで、終わった。
でもこのシーンは後半の芝居に繋げる為にも本当に大事なシーン。
やらない選択肢は、ない。
その間、役としてもちろんその場にいた時間もあるけれど、
後何回リハがあって、そのうちの何回かはスチール撮影、
証明合わせ、衣装合わせ、後半の台本の本読み。。。。。
そんなことで頭を巡らせていたら余計に恐ろしくなった。
終わった後に師匠にメールを入れた。
いつもは自分に向くのに今日は見過ごせなかったこと。
自主練で怒り過ぎるとモチベーションの差から
皆の士気が下がってしまうので卑屈になってしまうこと。
だから今すごくもやもやしている、と。
そしたら色々と今後の宝物にしたい教えがたくさん来たけれど、
中でも惹かれたし、腑に落ちたのは、
台詞が入ったくらいで、人より努力したくらいで、そんな当たり前のレベルで、
己の心を、見つめる必要が、ある。
そう、教えてくれました。
染みた。
6月、まで、あと少し。
できることは、なんでしょう。
アシスタントとして、
できることは、なんでもするから、
今回も、どうか、皆に、気持ちが届いて、
皆の気持ちが、お客様に、
しっかり伝わりますように。
頑張ります。
待ってて
6月11日。